サンディエゴ採集記(2003年5月18日)

まず最初に出会ったのが、このゴミムシダマシ。Eleodes属で、あちこち地面をテクテクと歩いているのですが、触ると写真のように威嚇ポーズ。最初は臭い液体を噴射するものだと思い、子供に触らないように注意していましたが、棒でつついてもその様子もなく、途中からは単なる威嚇ポーズらしいということで、採集モードへ。
結局帰りの車の中で、長男が虫かごをたたいたりしていじめたとたん、一発お見舞いを食らっていました。薬品臭というか何とも言えない匂いです。ひょっとして匂いが落ちないのではと心配しましたが、車の窓を開けたらすぐに匂いは消えました。
ここでは上記のほかに2〜3種のゴミムシダマシを採集。体長は4cm程度。

いました。エルメスシジミ(Hermelycaena hermes)。ほとんどの本でベニシジミ属(Lycaena)扱いされていますが、見た目と飛び方からして納得できないので、Audubonの分類に従いました。英語では「ハーミーズ・カッパー(Hermes Copper)」と呼んでいます。

こんな場所にいます。

どうですか?ベニシジミに近いけど、同じ属にするのはどうかと思うのですが…。オスはこのようにテリトリーを張っていて、いったん見つけると採集は容易。近づいてもほとんど逃げないので、ゆっくりと写真も撮れます。
当初この場所に案内されたときは、「終令幼虫を見に行きましょう」との事でしたが、いきなり成虫と出会い、案内していただいたご本人も驚きを隠せない様子でした。本来の成虫のシーズンは6月上旬から。
食草であるRhammus crocea。赤い実のなるブッシュです。

人と比較したら、食草の大きさが分かりますでしょうか?因みにこれは幼虫の食痕を撮影しているところです。