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成虫の体:腹部

■蝶の腹部は体を保持する消化器官や生殖器などが集まった部分です。


消化器官

気管

蝶に限らず、昆虫類の腹部の横には、各節に小さな穴が空いているのに気づきます。これらは気門(きもん)といって、空気を体内に取り入れる穴です。人間と違って蝶は肺を持ちませんので、体に必要な酸素は気管(きかん)という体中に張り巡らされた管によって送られます。血液を通して体に送られる私たちとはかなり違います。

気門の周りには筋肉があり、酸素が必要なときには開き、あまり必要のない時は体内から水分が逃げないように気門を閉じています。蝶の場合、胸の気門から新しい空気を取り入れ、腹部の気門より排出すると言われています。

生殖器官

蝶の生殖器官は腹部の先端に見ることが出来ます。特に先端に見られるオスの交尾器(特にゲニタリア)は種類ごとに特徴があり、最近、種を同定するのに利用されます。

ヘアペンシル

マダラチョウ亜科ドクチョウ亜科の蝶の仲間には、腹部の先端にヘアペンシルという毛束を持つものがいます。通常は腹部に納められていて、見ることが出来ませんが、メスに遭遇したときや捕らえたときなどに見ることが出来ます。
ヘアペンシルには、独特の臭い(フェロモン)があり、交尾の時にこれを使いメスに交尾を促すと思われています。(左写真:ツマムラサキマダラのヘアペンシル。通常は腹部に納められていて見ることは出来ません。)


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