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蝶の成長でのクライマックス、羽化(うか)を見てみましょう。


いよいよ羽化間近


▲翅の模様が透けて、腹部が伸びたアメリカキアゲハの蛹
蛹の中の大工事が終わって、翅の模様が透けて見えてきたらいよいよ羽化です。羽化は蝶にとって鳥などに狙われやすいとても危険な時なので、朝早く、すばやく行われます。
アゲハチョウやモンシロチョウなどの場合、蛹から翅が透けて見え、腹部の節が伸びてきたら羽化間近のサインです。大抵次の日の朝に羽化します。

羽化

蝶が羽化する瞬間を見てみましょう。ここに紹介しているのは、アメリカキアゲハ(Papilio zelicaon)の羽化シーンです。
まだ明るくなっていない早朝に、蛹にライトを当てたところ、30分くらいして羽化が始まりました。蛹の背中が割れたのは午前4:50です。
1.4:50 背中が裂けます。 2.4:50 背中が出て、頭が出てきます。 3.4:50 ぱりぱりと音がしながら、触角や脚を引き出します。 4.4:51 脚が出て、何かにしがみつこうとしています。
5.4:51 腹部も出て、足場の固定場所を探します。 6.4:53 口を伸び縮みさせて、二つの樋(とい)のような口をくっつけようとしています 7.4:54 口が落ち着くと、翅が伸び始めます。 8.4:55 どんどん伸びます。
9.4:55 まだまだ。 10.4:55 どんどん伸びていきます。 11.4:56 あとちょっと・・・ 12.4:58 前翅の先がもうちょっと・・・

▲あとは翅が固まるのを待つだけ。
蛹の殻が割れるところは、決まっています。アゲハチョウの仲間の場合、前胸・中胸の中央部分が縦に割れ、後胸は割れません。そのほかの蝶は前胸から後胸まで一直線に割れます。これは、帯糸をかける位置が関係しているものと思われています(蛹の体参照)。
蛹から出てしばらくたった蝶は、蛹便(ようべん)というレンガ色などの糞(尿)を出します。これは、蛹の時に体の作り変えの時に発生した不要物などが出てくるものです。血ではありません。
他の蝶の羽化も見てみましょう。 → ツバメシジミの羽化

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