|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
蛹の体■蛹(さなぎ)は成虫になるための準備期間。十分な食物を摂った幼虫は、体を成熟させ相手を捜して子孫を残す「成虫」になるために、体の中で大工事を始めます。この期間は大幅な体の構造の変更をするため、蛹という一見死んでいるような体に変身をします。
さて、何とか満足のいく帯糸が出来た幼虫は、最後にリンボーダンスのごとく、体をのけぞらせて輪をくぐり、最後に輪にハンモックのごとく寄りかかるようにして、ようやく落ち着きます。
蝶の蛹は帯蛹(たいよう)と垂蛹(すいよう)という2つの形態があります。
ある実験で、緑の草の上に緑色の蛹と茶色の蛹を、10匹ずつ置いてニワトリを放したところ、茶色い蛹は8匹、緑色の蛹は2匹食べられてしまいました。このことから、蛹の色は保護色として大いに役に立っていることが分かります。 ちなみに、違う色の蛹とはいえ、どちらの場合でも同じ蝶が出てきます。
蛹を外側からよく観察してみると、すでに成虫の特徴を確認することができます。例えば、大きな目、翅、長い脚、長い触角など。これらは幼虫のときにある程度基礎が出来上がっていたので、幼虫から成虫に似た部位を持つ蛹がいきなり出てくるわけです。ただし、蛹で見えるからといって、それぞれの器官が完成しているわけではありません。本当の工事は蛹の時に行われます。 幼虫と成虫の主な違いを見てみましょう。
ここでは乾さんが「チョウの不思議」という本で書かれている、ギフチョウの蛹の中身の移り変わる様子を見てみましょう。なお、ギフチョウは春に成虫が出現し、卵から蛹まで春の間に成長し、蛹で越冬をする種類です。蛹の中の移り変わりは、蝶の種類によってタイミングが違ってきます。 5月下旬 蛹の中は脂肪のかたまりのよう。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||