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船橋市の蝶

私は1980〜1984年まで船橋市に住んでいましたが、その後はアメリカにいました。1993年に船橋市に戻ってきたときは、環境の変化に驚かされました。自分のもっている過去の標本やデータに基づき、船橋市の蝶の生存状況を今調べています。

(現在転勤により確認作業中断)


まず、1980年〜1984年に採集した蝶とその採集場所について以下の表にまとめてみました。1993年以降同じ場所で生存を確認した蝶には、「生存」の欄に○がついています。採集場所がゴルフ練習場などに変わってしまい、蝶の生存が確認できないものには×、食草などがあり生存は確認できていないが、生存している可能性が高いものについては△をつけてあります。

2003年9月1日現在

種   類

採集場所
採集年月日

生存
備   考

ジャコウアゲハ

Atrophaneura alcinous

青少年キャンプ場
1984.07.29

2000年夏、メスが飛んでいるところを確認。場所はキャンプ場より少し離れた場所。

キアゲハ

Papilio machaon hippocrates

八木ヶ谷
1984 夏

畑の人参に発生していることが多い。

アゲハチョウ

Papilio xuthus

みやぎ台
1983 春

人家の庭に植えられているサンショウやミカンに発生している。

クロアゲハ

Papilio protenor

みやぎ台
1984 夏

家の庭などによく飛んでくる。

モンキアゲハ

Papilio helenus nicconicolens

みやぎ台
1984 夏
(目撃のみ)

昔からあまり見かけない種類。再度発見は困難か?(因みに隣町で発生しているのは確認している)

カラスアゲハ

Papilio bianor

白井町
1983 夏

人家の庭などで目撃。

ミヤマカラスアゲハ

Papilio maackii

白井町
1983 夏

×?
2003年夏、いきなり森がなくなっていました。

アオスジアゲハ

Graphium sarpedon nipponum

みやぎ台
1984 夏

神社などのクスノキに発生している。

キチョウ

Eurema hecabe

みやぎ台
1983 夏

都会の環境に強い種類。

モンキチョウ

Colias erate poliographys

みやぎ台
1983 春

近くの公園を飛翔。

ツマキチョウ

Anthocaris scolymus

みやぎ台弁天沼
1984 春

採集した場所は、公園となっている。

モンシロチョウ

Pieris rapae crucivora

みやぎ台
1983.04.06

畑のキャベツで発生している。

スジグロシロチョウ

Pieris melete

青少年キャンプ場
1984 夏

×
採集場所は現在ゴルフ練習場となっている。

ゴイシシジミ

Taraka hamada

みやぎ台弁天沼
1983 夏

×?
採集した場所は、公園となっている。

ウラギンシジミ

Curetis acuta paracuta

みやぎ台
1983

個体数は少ないが、食草はたっぷりある。

ムラサキシジミ

Narathura japonica

みやぎ台4丁目森
1983.09

採集した森は、現在高校になっているが、近くに森が残っている。

ミドリシジミ

Neozephyrus japonicus

みやぎ台弁天沼
1984.07.24

×
採集した場所は、公園となっている。

ベニシジミ

Lycaena phlaeas daimio

みやぎ台
1983.04

ヤマトシジミとともに、都会の環境に強い蝶。

ウラナミシジミ

Lampides boetieus

みやぎ台
1984.09

秋に南からやってくる。

ヤマトシジミ

Pseudozizeeria maha

みやぎ台
1983

あちこちで発生している、カタバミに発生している。

ツバメシジミ

Everes argiades

みやぎ台
1983

なかなか見つからない。

ルリシジミ

Celastrina argiolus ladonides

みやぎ台
1985.08

ツバメシジミと同じように、たくさんいるようでなかなか見つからない種類。

ミドリヒョウモン

Argyronome ruslana

みやぎ台
1983

食草であるスミレは発生しているが、個体はまだ見られない。

イチモンジチョウ

Limenitis camilla japonica

青少年キャンプ場
1983 夏

×
採集場所は現在ゴルフ練習場となっている。

コミスジ

Neptis sappho

みやぎ台
!

!
これは、1998年夏に初めて発見した。以前に採集したことはなかったので、環境の変化により移り住んできたものかもしれない。

キタテハ

Polygonia c-aureum

みやぎ台
1982 秋

個体数は少ないが、頑張っている種類。

アカタテハ

Vanessa indica

八木ヶ谷
1984 冬
(目撃のみ)

2000年11月暖かい日にひなたぼっこをしているところを目撃。

ヒメアカタテハ

Cynthia cardui

みやぎ台
1983

前に採集したものは、移動してきたもので、船橋で発生しているとは思えない。

ルリタテハ

Kaniska canace

みやぎ台
1983 夏

樹液に集まっているところを見ることが出来る。

スミナガシ

Dichorragia nesimachus

八木ヶ谷
1982 初夏
(目撃のみ)

これは、当時でもかなり貴重な発見だったと思う。

ゴマダラチョウ

Hestina persimilis japonica

八木ヶ谷
1983 夏

2000年夏エノキの木の上を旋回。

ヒメウラナミジャノメ

Ypthima argus

みやぎ台
1983

薄暗い林で発生している。

サトキマダラヒカゲ

Neope goschkevitschii

みやぎ台
1984

家の前の畑が、梨園に変わったとたん大発生している。

これらの蝶は日本全体で見れば、絶滅していませんが、上記で×の付いている蝶は、その場所である意味絶滅したことになります。食草を植えて、他の地域から蝶を呼び戻すことが出来ますが、それは、あくまでも他の地域に生息していた蝶を繁殖させただけで、失ってしまった私が採集していた蝶たちは、もう帰ってきません。

この様に、蝶を採集するときは採集記録を取っておくことが、蝶の生存状況を調べるもっとも効率のいい手段といえます。標本などはこの様な調査を行う時に大事な資料となります。もちろん、写真などの記録でも同じ効果をもたらしますが、地域での個体変異などを調べることとなると、どうしても標本が必要となります。最近はDNAを調べるということも増えてきています。

 このページは順次蝶の生存を確認次第更新していきますので、上記が「結果」ではありません。まだまだ生存が確認できる蝶がたくさんいると思われます。


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