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蝶の行動:メスを探す

成虫になった蝶の使命は、子孫を増やすことです。オスはどこにいるか分からないメスを探し飛び回り、またそのために色々な行動を見せてくれます。


オスの行動

蛾の場合、活動が夜のため、メスがフェロモン物質を出して、オスを臭いで集めることが知られています。ところが蝶の場合、メスはそのような機能を持っていません。昼に活動をする蝶達はオスがひたすらメスを探すことになります。メスを効率的に見つけるためにオスの蝶達は色々な行動にでます。

食草の周りをとにかく飛び回る
 キャベツ畑を飛び回るモンシロチョウを見たことはありませんか?または、菜の花の周りを飛び回るモンシロチョウ。デタラメに飛び回っているようで、実はちゃんとモンシロチョウのオス達は彼らの食草から羽化してくるメスを探しているのです。一部の蝶は食草から離れることなく、周りに集まってくるメスなどを待っています。

なわばり
 タテハチョウの仲間の多くは、地面や木の枝などにとまって、そばを通るもの全てを追いかけて、またしばらくすると元の場所に戻ってくる習性を持っています。山地では、ミドリシジミの仲間が他のオスを追い回した後、全く同じ葉っぱにとまったりします。このように、蝶の中には縄張りを持つ種類がいます。一カ所にとどまり、メスが来るのを待った方が効率的というわけです。

ヒルトッピング
 蝶の不思議な習性の一つとしてヒルトッピング(Hill Topping)というものがあります。これは、蝶が山頂に集まってくる現象です。この様に一部の蝶は地理的特徴のある場所(山頂や林の中の開けた場所など)に集まる事があり、この様な場所をレック(Lek)と呼んでいます。レックは、食草やエサとなる花などがちらばっていて、オスとメスが同じ場所に集まることが少ない(すなわち、オスとメスが出会う確率が低い)種類が多く利用しているようです。


平野の中にある丘には沢山の蝶が集まってくる(アメリカ、オレゴン州にて)

蝶道(ちょうどう)
 蝶道も、蝶達が出会うために発達した行動と思われています。 →蝶道のページ

メスの行動

オスと比べて、蝶のメスはあまり動かず、また、飛んだとしてもゆっくりと飛ぶ傾向にあります。どちらかというと、探してもらう方なので、進んで飛び出していくことはないようです。これも、生き残るための知恵かもしれません。

求愛行動

鳥ではありませんが、蝶もメスを見つけて無事一緒に着陸したときオスはメスの前で羽を広げてアピールを始めます。蛾の中にはダンスをする変わった種類もおり、観察を始めるとなかなか楽しい行動です。


アメリカニシシロチョウの求愛行動。メスの前でオスが羽を震わせながらメスにアピールをする。

虫かごにスジグロシロチョウのオスとメスを入れておいたところ、交尾を始めた。
一度交尾を終えたメスは、二度目からは上の写真のように羽を広げ、腹部を立てて交尾拒否行動をする。

交尾



[蝶の生態]