身近な?

身近にいる昆虫というのは、いつでも見られるということからあまり観察されないことが多い。上の写真はある昆虫の私が好きなある部分。

ルビーのような輝きを持ち、その澄みきった輝きは私が子供の頃から気になる一部。白かったり、深紅だったり。こうやって拡大してみると、神秘的やら不気味やら。何か解るであろうか?

ちょっと離れて見ると・・・

・・・もう解ると思う。写真はどこにでもいるアブラゼミの頭部である。額に光る三つのカラータイマーは単眼である。このことから、アブラゼミは5カ所に目を持っていることになる。普通の目に当たる部分が複眼。ここでセミは形などが見えると言う。

単眼は明るさを感じ取る器官といわれているが、なぜセミの単眼が他の昆虫類と比べて大きく発達したのかは不思議である。

セミ取りをする人は知っているが、セミは以外と「目がいい」昆虫である。人が近づくだけでその歌を早く終わらせ飛び立つツクツクボウシはいい例である。

森の中を歩いていると、木の幹にいるヒグラシが我々に見つからないように、そろりそろりと横歩きして木の後ろへと動いていく。

夏の日に子供達がセミ取りに夢中になるのも、もう少しで捕まえられそうなところで、逃げられてしまうというおもしろさにあるだろう。

アブラゼミは周りに多くいるため、その特異な色彩や模様を見逃し勝ちである。今度彼らに出逢ったときは、ぜひ彼らをよく観察してもらいたい。今まで見逃していた身近な「美」を発見する事が出来るであろう。

最後に・・・

羽の根元にトゲがあるって知っていました?

何のためのトゲなんでしょうね・・・


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