ナビゲーションバー ぷてろんワールド蝶の生態>蝶の天敵
蝶の天敵

ここでは蝶の天敵について解説します。


蝶の一生のページで解説しましたように、蝶の卵が成虫になる確率は、100個のうち1か2個です。これだけ数が減る原因は主に天敵(てんてき)があります。蝶の天敵とは、蝶たちを捕食する動物たちのことです。蝶には色々な天敵がいます。蝶の飼育をしていると、時々蝶ではなく、ハエやハチが蛹から出てきます。せっかく育てた蝶が死んでしまい、とても憎たらしい存在ですが、彼らも自然のバランスには欠かせない、大切な存在なのです。
例えば、すべての卵が成虫になったらどうなるでしょうか?モンシロチョウを例に考えてみましょう。
東京周辺のモンシロチョウは年6〜7回発生します。春に100個の卵を産んだモンシロチョウがいるとします。すべての蝶が成虫になるという計算をして見ますと、次の通りになります。
世代 個体数 メスの数(半分) 産まれる卵の数(一頭百個)
第一化 100
第二化 100 50 5000
第三化 5,000 2,500 250,000
第四化 250,000 125,000 12,500,000
第五化 12,500,000 6,250,000 625,000,000
第六化 625,000,000 312,500,000 31,250,000,000
第七化 31,250,000,000 15,625,000,000 1,562,500,000,000
つまり、春現れた1頭のモンシロチョウのメスが、秋の終わりには312億5千万頭(!)になる計算になります。しかもこれらの蝶が産み残す卵は1兆個を超えます。当然これが実際に起きるとなると、食草が食べつくされ、町中がモンシロチョウだらけになってしまいます。もちろんその前に食草が食べつくされてしまえば、幼虫たちは何も食べるものがなくなり餓死し、結局絶滅することになります。実際の自然界では、上の状況で第七化まで残るのは0〜2頭ほどでしょう。この蝶の大発生を防ぐ役に、天敵たちがいるわけです。ただし、これは「ニワトリと卵、どちらが先か?」という問題と一緒で、蝶が沢山の卵を産むから天敵が出現したのか、天敵が出現したために蝶が沢山卵を産み始めたのかは分かりません。
蝶の死因は天敵だけではありません。雨粒や病気なども死因のひとつです。
蝶には次のような天敵がいます。
寄生蜂
寄生蝿
アリ
カメムシ
ダニ
クモ
カンタン・ツユムシ
カマキリ
トンボ
トカゲ


▲アゲハチョウの産卵を見守っていた寄生蜂の一種


■ ■ ■ ■