サイト内検索 powered by Google
ナビゲーションバー
ぷてろんワールド>蝶の撮影

蝶を撮影してみましょう。採集するときには気が付かなかった行動や、翅の模様などを発見できる良い機会です。ここでは、蝶の撮影の仕方を紹介します。


機材をそろえる

まずは、撮影する機材、カメラの準備からしましょう。蝶を撮影するには、蝶を近くで撮れるカメラが必要になってきます。昆虫など小さなものを近くまでよって撮影することを接写(せっしゃ)と言います。

・一眼レフカメラ

Nikon D80
▲一眼レフカメラ(ニコンD80)

一眼レフカメラは大きくて、やや重いのが欠点ですが、色々なレンズを使って表現が出来るので、本格的に撮影する人には必需品です。

・デジタルカメラ

Nikon E990
▲デジタルカメラ(ニコンCOOLPIX990)

これはもう古い機種ですが、私のお気に入りのカメラです。レンズ部分が回転し、接写時、レンズから2cmまで近づく事が出来、小さな昆虫をかなり大きく撮影できます。このようなデジタルカメラを購入する場合、次の機能を確認しておくといいでしょう。

1.接写(マクロ)機能があるかどうか。これは必ず必要です。
2.どれくらい被写体(ひしゃたい)に近寄る事が出来るか。出来るだけ近づけるものを。
3.色の再現度:機種によって、色にクセがありますので、撮影例などを見て確認しておきましょう。
4.シャッタースピードや絞りを手動で行えるかどうか。これがあると、背景をぼかしたりと、写真のイメージをある程度コントロールできます。

・スマートフォン

最近では、スマートフォンでの撮影も可能になってきました。品質は機種によって様々ですが 、手軽に撮影を楽しむことができます。

一眼レフ用レンズと撮影例

一眼レフカメラの強みは、レンズを交換する事が出来ることです。レンズには色々な特徴があります。

macro lensnut-brown hairstreak
▲70mm マクロレンズと撮影例

マクロレンズ:マクロレンズは蝶の撮影には必ずといっていいほど必要です。50mm, 70mm, 100mm, 200mmなど色々な種類がありますが、100mmのものが使いやすいといえます。マクロレンズは小さい蝶を大きく写せる特長があります。

telephotoPale Swallowtail
▲200mm 望遠レンズと撮影例

望遠レンズ:望遠レンズは遠くの蝶を撮影するのに便利そうですが、ややぼやけた画像になり、また少しの揺れで大きくブレるため、あまり使い勝手は良くありません。大型の蝶はそこそこ写せますが、シジミチョウなど小さい蝶のアップの撮影にはあまり向いていません。

regular lensPale Swallowtail
▲18mm-70mm 広角・標準レンズと撮影例

広角・標準レンズ:広角レンズは普通のレンズと違って、広い角度を写しこむ事が出来ます。よって、蝶とその環境を写しこむときなどに役に立ちます。広く写る分、蝶などの大きさはそれに合わせて小さくなります。標準レンズのズームで撮影した場合、ある程度蝶を大きく移せますが、近づける距離に限度があるため、マクロレンズで撮影した写真の様な、アップの写真は写せません。

fisheyePale Swallowtail
▲魚眼レンズと撮影例

魚眼レンズ:広角レンズの一つで左右約180度まで撮影できる特殊レンズです。広角カメラ同様蝶は小さく写ります。かなりの範囲を写しこむ分、画面の端の方はかなり歪みます。自分の影もよく写ってしまいます。蝶も小さく写るため、相当近づく必要があります。上の撮影例の場合、レンズから蝶の距離は10cm位です。

これらレンズを全てそろえる必要はありません。一つだけ選ぶとすれば、マクロレンズでしょう。カメラやレンズは高価なので、なかなかすぐには買えませんが、がんばってお金を貯めて下さい。

一眼レフカメラでは更に色々なことが出来ます。詳しくは一眼レフ撮影機材についてを参照してください。

・デジタルカメラと撮影例

デジタルカメラ(コンデジ)は一眼レフカメラと比べると色々な利点があります。

・安い
・軽い
・撮影が簡単で画像がぶれることが少ない
・画像を確認しながら撮影できる
・背景まで良く写る
・レンズを換えることなく望遠から接写までできる

 
▲COOLPIX990の撮影例(景色から接写までレンズ交換なし)

COOLPIX990は古い機種ですのでもう販売されていませんが、同じような機能をもったデジカメが今後も出てくることでしょう。このようなデジカメには色々なアクセサリやレンズが売られていることがありますので、合わせてチェックすると面白いかもしれません。COOLPIX990のアクセサリの例について見て、どのようなアクセサリが便利か参考にしてください。

・フラッシュ

フラッシュはカメラに内蔵されているものでも利用できますが、出来れば外付けのものを揃えましょう。内臓フラッシュは、接写の時にレンズの影が入ったりしてしまいますし、フラッシュ撮影特有の不自然なライティングになってしまいます。これを避けるのに、トレーシングペーパーをフラッシュの前につけたり出来ますが、少々手間が掛かります。


▲Nikonの外付けフラッシュ(ワイヤレス)

Nikonの外付けフラッシュはワイヤレスで、どこへでも置けますので便利です。

・三脚・一脚

薄暗い林の中などで、葉などに静止している蝶を移すときは、光が不足してシャッタースピードが遅くなり、写真がブレてしまいます。この様なときは、三脚や一脚を使用すると、ぶれない写真が撮りやすくなります。もちろん、セッティングしているときに逃げられてしまうことも多くなりますが・・・。あまり活用できませんが、動画の撮影や、あまり動かない幼虫などの撮影に向いています。

・リモートコード


▲リモコン

リモコンはシャッタースピードが遅くなるとき、三脚などと一緒に使用できます。 指でシャッターボタンを押すと、カメラがどうしても動いてしまい、写真がぶれる事があります。代用としては、セルフタイマーを利用できます。

・フィルム

このホームページを始めたときは、まだデジカメが出始めたばかりでした。フィルムを使う人はほとんどいなくなってしまったと思いますが…。

フィルムカメラを使用する時のフィルムは、出版などに使用しない限り、ふつうのフィルムで大丈夫ですが、出版などに使用する場合はスライドフィルムを使用するようにしましょう。一般のネガフィルムは、粒子が粗く、画質が荒いので印刷物に使用するにはやや不向きです。また、ISO 400とかISO 1000といった高感度フィルムについても、数字が大きくなればなるほど粒子が粗くなりますので、これも使用しない方が無難でしょう。せっかく生きた蝶の瞬間をとらえるのですから、スライドフィルムで撮影されることをおすすめします。

吸蜜中のニシトラフアゲハ(アメリカ、オレゴン州にて)

上の写真は、スライドフィルムで撮影して、その中の一部を引き延ばしたもの。フィルムの粒子が細かいため、蝶が小さく写ってもそれを引き延ばして使えます。これが、ふつうのフィルムだと、ぼやけた写真になってしまいます。

蝶を探す

蝶の探し方は、蝶の採集のページを参照にして下さい。


サラツマキチョウ Anthocaris sara
アメリカ、カリフォルニア州にて

吸蜜中の蝶は撮影しやすいので、練習になります。

蝶を撮影する

撮影する蝶を見つけたら、静かに、すばやく移動して蝶に近づきましょう。なわばりを張って一か所にじっとしていたり、花の蜜を吸っていたら撮影のチャンスです。蝶に近づく時は、縦横の動きは出来るだけ抑えた方が、蝶に感づかれないようです。特に気をつけたいのが、足の動きです。どうしても横に移動しなければならないときは、一度下がって、ゆっくり方向を変えてまた前進するのが良いようです。

・ピント合わせ

蝶にピントを合わせるときは、蝶の目に合わせると、ピントのあった写真に見えます。羽がきれいなので羽の方にピントを合わせがちですが、この様な写真はたとえ羽がきれいに写っていても、ピンぼけ写真に見えてしまいます。どうしても羽を強調して撮影したいときは、目と羽の先の両方にピントが合うようにカメラを調整して撮影するようにします。マクロ撮影の場合、大抵絞りが大きく開き、焦点が狭くなりますので、ピント合わせは慎重に。


目と羽にピントが合うようにカメラアングルを考える。
グンジョウシジミ、 アメリカ合衆国カリフォルニア州にて

せっかく撮影できても目にピントが合ってないと、なんとなくしまりの無い写真に・・・

・フラッシュの使用について

夕暮れ時に花を訪れている蝶や、森の薄暗いところを飛んでいる蝶を撮影する場合はどうしてもシャッタースピードが遅くなります。こんなときに撮った写真を現像してみると、せっかく撮影した蝶がぼやけてしまうことがあります。このような場合、やはりフラッシュは必要になるでしょう。ただし、フラッシュを使用すると肉眼で見たときと色の感じが変わってしまいます。

たとえば、下の写真は薄暗いところでアカエリトリバネアゲハのメスを撮影したものです。肉眼ではフラッシュ無しの写真にあるような色でしたが、フラッシュをたくことによって大分雰囲気が変わっています。




上はフラッシュ無しで撮影した写真。下はフラッシュあり。
好みでフラッシュをたくかたかないかを決めましょう。

標本を撮影する

マクロレンズさえあれば、蝶の標本を撮影するのは以外と簡単です。蝶の標本を撮影するときに気を付ける点は、以下の通りです。

▲空気が湿っているところの撮影はさける:せっかくの標本が湿気を帯びて、羽が変形してしまいます。
▲風が吹くようなところでの撮影はさける:外の光(特に曇りの日など)で撮影するといい色が出ますが、標本をいためることがあるので避けましょう。
▲直射日光を使わない:明るすぎて色がとびますし、標本にも良くありません。
▲影をつけないようにする:曇りの日に窓辺で撮影したり、リングフラッシュや複数のフラッシュを使用して撮影します。
▲蝶が斜めにならないようにする:斜めになると、羽がゆがんで写ります。

紫外線写真を撮影する

蝶などの昆虫は、紫外線を見ることが出来ます。最近のデジカメは紫外線を撮影する機種が多くあります。紫外線写真の撮影については、紫外線写真のページを参照してください。

サイトマップ | 使い方 | お問合せ
Copyright 1996-2015 Kojiro Shiraiwa. All Rights Reserved.